9月になって、さくら白桃の季節がめぐってきたわけですが、生理落下というか、まぁ腐るわけでもなく、虫に食べられたわけでもなく、なんとなぁく自然と落ちちゃう実もあって、そこそこ大きくなったものは美味しそうに見えるので、いつもの糖度計で計測、計測と。
晩生と書いて「おくて」と読んじゃうタイプの桃は、あたり前に糖度がのってくるわけですが、こんなに青い姿・形をしていても侮れないですね。適当にぐるっと周囲を計測しましたが、平均しても14度を超えてくると思われます。当方の「おどろき」さん越えですね。
早速、試食なわけです。
さてさて。果皮に近い部分、写真で示すと緑色の部分なのですが、期待を裏切る甘さですね。「青い桃は大根を食べているようだ」なんて評価を、根っこからひっくり返してくれました。とは言え、食感は水分の少ない大根です。
苗木屋さんの商品説明を借りると「溶質系」らしいので、熟すと、他の桃と同じようにとろける桃なのだと思いますが、晩生ってこともあり、追熟には時間を要すると思われます。
ただ、3年生の木は小さく、しし神さまが猛威を振るっていることを合わせて考えると、どれだけ商品にできるか未知数なわけです。
当方の園では8月中旬で収穫を終えたまどかさまですが、未熟すぎたため放置した玉がありまして、幸いなことに鳥や虫たちに見つかることなく、まだぶら下がっていました。300g超の玉でとても美味しそうですが、木の中心部に位置するまだまだ未熟な果なので、もうちょっと放置プレイしたいと思います。
P.S.今日のお酒ですが、福島県は夢心酒造さんの、奈良萬・純米吟醸・中垂れ・無濾過生原酒です。