桃の良し悪しを評価する基準として着色がありまして、まぁ、乳白色だとおいしくなさそうってことなんですね。ただ、黄桃が代表例になりますが、黄色というか金色というか、着色せずに出荷されるケースもありますので、思い込みとかプラシーボとか、そこに感情を持ち込まなければ、色は味にあまり関係しないってことなのかな思いますが、数値的には日光にあてた果実の方が糖度は高くなります。
とは言え、やはり斑模様はカッコわるいので、周辺の葉を取り除いてあげることにします。こちらの品種は「夏の陽(なつのよう)」でして、隣町の忠吉さんが開発、登録された品種です。あと数日で収穫できそうな雰囲気です。
ざっと見た感じ、270g~300gが中心となりそうです。葉をとりながら、まれに出現するお腐れさまを鎮めるため、畑の隅に奉納してきました。
話は変わりまして、樹齢数十年になる「おどろき」という品種が1本ありまして、驚くことなかれ、なんと追熟してもわやらかくならないのです。表現力が乏しく、誤解を与えてしまったら申し訳ないのですが、きゅうりのような感じでしょうか。新鮮なうちはガリガリで、数日経ってもそれなりにガリガリ。一般的な桃は、追熟とともに溶けて(果汁が噴き出して、菌が付着して腐って)いくのですが、「おどろき」は干からびていくイメージですね。長く原型をとどめていられるし、300gを優に超える存在感もありますので、お仏壇のお供え物としての価値が高いです。
ただおいしくない。
おいしくないというか甘くないってイメージがあったのですが、梅雨時期の降雨が少なすぎたせいで、甘味が凝縮されたのか、いつもの非破壊糖度計で18度を超えていました。いくつかの桃の赤道付近を計測したのですが、17度を超えていましたので、今年の「おどろき」は私の常識を覆してくれるか、糖度計の再購入を強いるかのどちらかだと思います。
ちなみにこの糖度計、自分に自信を持てないチキンな私が、お客様に桃を直販するために、昨年、2021年に購入したものなので、壊れるにはまだ早いです。
この「おどろき」、ざっと見た感じだと400gが中心になりそうです。
なお当方の桃ですが、8/3にJAさんに出荷した成績表だと、糖度はこんな感じです。
糖度13度~14度 ・・・ 約60%
糖度14度以上 ・・・ 約25%
平均 ・・・ 13.6度
なお、当方が出荷しているJAさんの平均糖度は13.0度でした。